最初にあの“ベッドのような器具”を見たとき、あなたはどう感じましたか?
「病院の手術台みたい」「これって本当にエクササイズ?」と戸惑う声を、私も何度となく聞いてきました。
けれど、実際に使ってみた人たちは、口をそろえてこう言います。
「地味だけど、確実に効く」
「動きは小さいのに、筋肉の奥まで疲れる感じがする」
「リフォーマーを始めてから、体が変わってきた気がする」
ピラティスのリフォーマーは、見た目に反して非常に論理的かつ全身に働きかけるツールです。
今回は、「ピラティス リフォーマー 効果」というテーマで、どんな体の変化が起こるのか、なぜそんな変化が生まれるのかを、ストーリー仕立てで解き明かしていきます。
そもそもリフォーマーって何?
リフォーマーは、ピラティス創始者ジョセフ・ピラティスが考案したエクササイズマシン。
バネ(スプリング)の抵抗を利用して、筋肉に「引っ張る」「支える」「伸ばす」動きを与えることで、
マットピラティス以上に深い刺激を得ることができるのが特徴です。
見た目こそベッドのようですが、実はものすごく“万能”なのです。
ピラティスリフォーマーで得られる5つの効果
1. インナーマッスルの強化
リフォーマーは、姿勢を保ちながら体を動かすことで、
腹横筋・骨盤底筋・多裂筋などのインナーマッスルに深く働きかけます。
特に、キャリッジ(可動するベッド部分)に乗って動く不安定さが、自然と体幹を使わせてくれるのです。
「気がついたら腰痛がなくなった」
「重い荷物を持ってもブレない体になった」
こうした声が多いのは、体幹がしっかり育った証拠です。
2. 姿勢と骨盤の改善
猫背や反り腰、骨盤の左右差など、日常生活で無意識に染みついた歪み。
リフォーマーでは、背骨の動き・骨盤の安定性を意識することで、それらを本来の位置に戻すアプローチができます。
バネの抵抗に逆らいながらも丁寧に動くことで、背筋が自然と伸び、骨盤も安定してくる。
「鏡に映った後ろ姿に驚いた」という方も少なくありません。
3. 柔軟性の向上と可動域の拡大
マットよりもサポート力のあるリフォーマーでは、柔軟性に自信のない人でも安全にストレッチができます。
脚を伸ばす、胸を開く、背骨をひねる——そんな動作も、痛みなく・無理なく・深くまで導けるのです。
「前屈が苦手だったのに、スッと手が床についた」
「呼吸と一緒にストレッチするから気持ちいい」
この“心地よさ”も、リフォーマーの効果のひとつです。
4. 体の左右差やクセの改善
例えば、右だけ肩が上がりやすい、片脚だけ外に向きやすい…
私たちは誰しも、無意識のクセや左右差を持っています。
リフォーマーの動きは一つひとつの動作を左右対称に行うように設計されているため、
このクセに気づき、正しく修正することが可能になります。
特にスポーツをしている人には、「パフォーマンスが安定した」という実感があるようです。
5. メンタルの安定と集中力アップ
ピラティス全体に言えることですが、リフォーマーでは特に「呼吸と動きの一体感」が深まるため、
自律神経が整い、ストレスが和らぎ、集中力が高まるという効果が期待できます。
「レッスン後は頭がスッキリして、仕事にも集中できる」
「週に2回リフォーマーをやると、不安感が減っている気がする」
これは、単なる運動ではなく“マインドフルネス的な要素”を含んでいるからこそ起こる変化です。
誰におすすめ?リフォーマーが効果を発揮しやすい人
猫背・反り腰・ストレートネックなどの姿勢不良がある人
筋トレが苦手だが、身体を引き締めたい人
産後の骨盤ケアやコアトレーニングをしたい人
デスクワークやスマホで肩こり・腰痛に悩んでいる人
ゴルフ・テニス・バレエなど、体のバランスが重要なスポーツをしている人
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まとめ
一見すると難しそうなピラティスリフォーマー。
でも、その構造と動きには、全身の調和・バランス・柔軟性を引き出す秘密が詰まっています。
マットピラティスよりもサポート力があり、かつ深い刺激が得られるリフォーマーは、
初心者でも無理なくはじめられ、上級者には新たな挑戦を与えてくれる万能な存在。
姿勢を変えたい、腰痛をなんとかしたい、気持ちよく体を動かしたい——
そんな思いが少しでもあるなら、ぜひ一度リフォーマーに寝転んでみてください。
体が、きっと喜ぶはずです。
① Footwork(フットワーク)【初心者向け】
目的: 脚の筋力強化・骨盤の安定・体幹意識
やり方: 仰向けになり、フットバーに足裏を乗せる。息を吐きながらバーを押し出し、吸いながら戻す。
ポイント: 脚で押すというより、体幹で支えるイメージを持ち、腰が反らないよう注意。
② Leg Press(レッグプレス)【初心者〜中級者向け】
目的: 太もも・お尻の強化、脚の柔軟性アップ
やり方: リフォーマー上に座り、フットバーに足をかけて押し出す。両手は後方のベッドを支える。
ポイント: 腰を丸めず、背筋を長く保ち、脚のコントロールに集中。
③ Seated Row(シーテッドロー)【初心者向け】
目的: 背中・肩まわり・腕の筋力強化
やり方: ベッドに座り、ストラップを持って背筋を伸ばす。息を吐きながら腕を後ろに引き、吸って戻す。
ポイント: 肘を体に沿わせて引くことで広背筋に効く。肩はすくめないように。
④ Kneeling Lunge(ニーリングランジ)【中級者向け】
目的: 股関節の柔軟性・骨盤の可動性・体幹安定
やり方: 片膝を立てたランジ姿勢でリフォーマーに乗り、フットバーに足を当てて押しながら前後に動く。
ポイント: 上体をまっすぐに保ち、骨盤の左右差を意識して動く。
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