スタジオで目を引く、ベッドのような大きな器具。
「これ、どう使うの?」「痛そうだけど大丈夫?」
はじめてリフォーマーを見たとき、戸惑いや不安を感じた方は少なくないはずです。
しかし、あの“謎のマシン”こそ、ピラティスの魅力を最大限に引き出すための名脇役。
正しく使えば、体の深層にある筋肉までしっかり働き、姿勢も整い、動作の質までも向上します。
今回は、初心者にもわかりやすいように、リフォーマーの構造・基本的な使い方・注意点をやさしく解説していきます。
図も参考にしながら、安心して取り組めるようにサポートします。
Contents
リフォーマーとは?その構造と特徴
リフォーマーは、Joseph Pilates が考案した本格的なピラティスマシン。
「スプリングの抵抗」で負荷をかけたりサポートしたりしながら、関節に優しい方法でインナーマッスルを鍛えることができます。
下記の図をご覧ください。
主な構成要素
プラットフォーム(キャリッジ):スライドするベッドのような部分。ここに寝たり座ったりします。
フットバー:足をかけて押し出すバー。主に脚・体幹の動きと連動します。
スプリング:抵抗の強さを調整する金属製バネ。運動の難易度を変える要です。
ストラップ(ロープ):手や足にかけて使い、引っ張る動きで腕・脚の筋肉を使います。
基本の使い方と初心者向けエクササイズ
1. スタートポジションを確認する
プラットフォームの中央に仰向けになる
膝を立ててフットバーに足裏を置く
肩・骨盤をまっすぐ保ち、胸式呼吸を意識
ここが、リフォーマーでの基本姿勢。
呼吸と体の中心(体幹)をつなぐ意識を持つだけで、動きの質がぐんと高まります。
2. レッグプレス(脚の押し出し)
息を吐きながら、かかとでバーを押し出す
息を吸いながら、ゆっくり戻す
このときお腹を引き込むように意識するのがポイント
脚だけで押し出すのではなく、「お腹の力で体を支えて押す」感覚を大切に。
3. アームサークル(腕の引き寄せ)
ストラップを手に持ち、腕を天井に伸ばす
息を吐きながら、円を描くように腕を広げて下ろす
息を吸いながら戻す
肩甲骨や胸の開閉が意識でき、肩こり解消や姿勢改善に効果的です。
リフォーマー使用時の注意点
負荷を上げすぎない
「効かせたい!」と思うあまり、スプリングを強くしすぎると、関節や筋を痛めるリスクがあります。
はじめはインストラクターの指示通り、軽めの抵抗で丁寧なフォームを心がけましょう。
呼吸を止めない
動きに集中しすぎて呼吸を止める方が多いですが、ピラティスにおいて**呼吸は“動きのガイド”**です。
「吸って動きを準備、吐いて力を出す」が基本です。
どんな人におすすめ?
自重トレーニングが物足りない方
姿勢を改善したいビジネスマン
体を引き締めたいけど関節に負担をかけたくない方
筋力の左右差やクセを整えたい方
スポーツパフォーマンスを上げたいアスリート層
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まとめ
リフォーマーは、一見難しそうに見えますが、正しく使えば体に無理なく、
むしろ**“体の動き方そのものを変えてくれる”可能性を秘めたツール**です。
ストレッチと筋トレ、呼吸と集中、そして姿勢と動き。
すべてが調和したピラティスの真髄を感じられるのが、リフォーマーなのです。
「難しそう」と思っていたあの器具が、
あなたの身体を最もやさしく、最も深く変えてくれるパートナーになるかもしれません。
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